【製品インプレ】ステム一体型MTB用カーボンハンドル「ALCES」

P&P COMPONENTSのステム一体型カーボンハンドル「ALCES」を、NESTO FACTORY RACINGの詫間 啓耀選手にインプレッションしていただきました。

1.ALCESとは

ステム一体型のMTB用カーボンハンドルです。
一体化することで剛性を高め、狙ったラインを正確にトレースします。

■希望小売価格:33,000円(税込)
■重量:315g(ステム長90mm)
■ステム長:80mm,90mm,100mm

【ALCESの詳しい製品情報はこちら↓】
https://pandpcomponents.com/products/alces/

2. 詫間 啓耀選手に よるインプレッション

▼使用感(性能)

ステム一体型ハンドルバーに求める性能の一つに「高剛性」が挙げられるが、これは使い始めてすぐに違いを体感することが出来る。ステムとハンドルが別体の構造と比較すると、明らかに剛性感は高い。特にスプリントのように全力のペダリングでバイクを左右に振った際にその「硬さ」を感じることができる。

また、オフロードのシチュエーションで言えば、バイクが暴れるような激しい下りや木の根が連続するセクションでもライントレースのし易さを感じられるだろう。

体重があるライダーや上半身の強さに自信がある選手には強くオススメできる。

ただし、ハンドル回りの剛性感が上がることでフロントサスペンションの剛性不足を感じる可能性もあるので、必要に応じてセッティングの見直しを図る必要もあるだろう。

一体型だからと言って著しく軽量化に寄与するわけではないが、この高剛性を重量面でのデメリット無く享受できるのは大きな利点であると言える。

ステム長は80mm、90mm、100mmの3種類。

ハンドル幅(740mm)、バックスイープ(7°)、ライズ(5°)、アングル(-17°)はステム長によらず同じなので、単純にステム長での選択となる。

グリップやレバー類をクランプ出来るストレート部分(直径22.2mm部分)はおよそ200mmあるので、好みによってカットする余裕もある。

▼見た目

ステム一体型ハンドルのもう一つの特徴は「見た目」だろう。

ステム部からハンドル部までがシームレスに繋がることでコックピット回りに統一感が生まれ非常にシンプルな見た目になる。特に近年のMTBではハンドル回りにケーブルが多く煩雑な印象が強いため、ステム一体型ハンドルはそれを軽減する効果もある。

ALCESはシンプルなデザインのためどんなバイクにも合わせやすい。

▼付属品

付属品はステムとシームレスに繋がるコラムスペーサーとヘッドトップカバー、そしてサイクルコンピューターやライトを搭載できるアウトフロントマウント。

ステム一体型ハンドルの特徴の一つである「見た目」の部分は、専用コラムスペーサーとヘッドトップカバーを併用することでより一体感が生まれる。もちろん一般的な丸型コラムスペーサーを使うこともできる。

またアウトフロントマウントはサイクルコンピューターやライトを搭載することができる。

ネジ1本でハンドルバーに固定するが固定力は高く、Garmin Edge840とCATEYE VOLT400を同時に搭載しても重さに負けてガタつくようなことはない。

3.選手紹介

詫間 啓耀(たくま たかあき)選手

静岡県静岡市出身、33歳。

ホダカ株式会社の社員として、主にNESTOおよびP&P COMPONENTSの製品開発に従事する傍ら、NESTO FACTORY RACINGのチームマネージャーとして自転車競技に取り組んでいる。

2022年MTB XC男子エリートクラスナショナルランキング14位、CJシリーズランキング9位。

NESTO FACTORY RACINGとは

総合自転車メーカーホダカ株式会社のワークスチーム「NESTO FACTORY RACING(ネストファクトリーレーシング)」は結成2年目で、Coupe du Japonシリーズを始めとしたマウンテンバイククロスカントリーおよびシクロクロスの国内レースに参戦しています。
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「NESTO FACTORY RACING」2023年チーム体制発表

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